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【北アルプス】山小屋はいつまで?雪はいつから?9月末から10月の北アルプス登山を考える

投稿日:2016年9月18日 更新日:

北アルプスの中でも絶対的な人気を誇る涸沢カールの紅葉を一度は見たい/また見に行きたい・・・!

私もそんな一人です。

9月は台風が通過したり、秋雨前線が日本に停滞したりする一方で、低気圧と高気圧が交互に通過すればすっきりと晴れる、そんな天候が割とハッキリしている季節。

北アルプスの連嶺が紅葉する時期は9月中旬~10月上旬

この時期に照準を合わせ、登山計画を立てる方が大勢いらっしゃるかと思います。

一方で日照時間が短くなり、初冠雪の便りが届く時期でもあります。

北アルプスの紅葉はいつ頃からいつまで頃まで続く?山小屋はいつまで営業している?雪のリスクはいつ頃から?・・・など。

山小屋の営業期間や秋から初冬における北アルプス登山で気になることをまとめてみました。

北アルプスの紅葉はいつ行けばいいの?見頃はいつ?

9月から10月の登山では紅葉が登山の主役なことが多く、なかでも穂高連峰に位置する涸沢カールは日本屈指の紅葉の名所。

年間を通じて人気ですが、特に紅葉が美しい秋は大勢の登山客でにぎわいます。

北アルプスで紅葉が美しいのは何も涸沢だけではなく、山域全体が紅葉の名所であり、登る時期、登る山により楽しみ方は無限大

涸沢カールに代表される山の中腹では9月の終盤から10月の上旬にかけて見頃を迎えます。

紅葉の最盛期は年によって10日ほどズレることがあります。例えば2019年は例年より7日~10日程度遅れる見込みです。

一方、稜線の紅葉は9月中旬~下旬に見頃を迎えるため、登山計画では稜線で紅葉を見るのか、中腹で紅葉を見たいのかによりベストな時期は異なってきます。

色づきはリアルタイムの情報を確認する:涸沢ヒュッテの場合

【出典】 涸沢ヒュッテ

涸沢ヒュッテのホームページを見てみましょう。

2016年で言えば2016年9月17日の段階で1~2割紅葉しているという事が分かります。

山小屋のホームページには過去の年の紅葉情報も記載してくれている事が多く、紅葉がピークの状態に至るまで後どれくらいの時間がかかるのか?という視点で調査してみるといいとですね。

涸沢カールの紅葉:見頃の目安とおすすめの訪問時期

北アルプスで紅葉をと考えている方は、涸沢カールが筆頭候補だと思います。

涸沢の紅葉に関して言えば、1~2割の状態から1週間~10日程で見頃を迎える事が多いようです。

見頃の時期としては9/25日~10/5あたりになることが多く、紅葉が本当に美しい最盛期は3~4日持続します。

私のおすすめは、最盛期の中でも序盤ではなく終盤。涸沢ヒュッテのブログで「見頃を迎えました」とアナウンスされてから2~3日後が最も色づきを感じられると思っています。終盤は落葉している植物も多いですが、涸沢全体が紅葉していて圧巻の光景となります。

この点を考慮すると、10月頭に涸沢登山の計画を立てることで、紅葉のピークを外れなく見る事ができるのではないかと思います。

山の紅葉は年により当たり外れが大きい

なお、紅葉がどの程度美しいかは年によりかなり異なります。

残念ながら私が行った2016年はハズレ年・・・。

紅葉の美しさは夏から秋にかけて日照時間が長く(よく晴れて)、秋になり冷え込みが厳しいか(秋らしく寒くなるか)が大きく関係します。

9月になり暑い日が続いたり、夏の間あまり晴れないと、紅葉しにくくなる傾向があるようです。

涸沢カールを中心とした登山モデルコース

涸沢カールで紅葉を楽しむことを念頭に、いくつかの登山バリエーションを考えてみました。

1泊2日

  1. 上高地~横尾~涸沢(テント泊)~上高地
  2. 上高地~横尾~涸沢(テント泊)~奥穂高岳 OR 北穂高岳~涸沢~上高地

2泊3日

  1. 上高地~横尾~涸沢(テント泊)~穂高岳山荘~涸沢岳~北穂高岳~涸沢(テント泊)~上高地
  2. 上高地~岳沢小屋(テント泊)~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢(テント泊)~上高地

他にも常念山脈を経由したり、槍ヶ岳を入れてみたりとバリエーションは豊富な槍・穂高連峰。

涸沢の紅葉を登山のメインにとらえのであれば奥穂高岳あるいは北穂高岳まで足を伸ばすくらいが丁度いい気がします。

上高地から涸沢までは危険個所も少なく、登山初心者でも行きやすいのでおすすめです。

涸沢が初めてであれば、涸沢でテント泊をしてピークを踏まずまったり過ごすのもおすすめ。ピークを一つ入れたいなら奥穂高岳のピストン、少しレベルを上げて北穂高岳のピストン、もし2泊できるなら奥穂高岳から北穂高岳を縦走したり、1泊目を岳沢小屋にして前穂高岳から奥穂高岳に縦走するのがおすすめのコース。

北アルプスは涸沢じゃなくても紅葉が美しい

北アルプスの紅葉は涸沢に限った話ではありません。全域が紅葉します。

餓鬼岳から唐沢岳を縦走したのは9月の下旬でしたが、稜線が紅葉していてとても綺麗でした。

涸沢の標高は2300mですが、それ以上に高いピークでは9月の15日頃から色づき始め、20日頃には紅葉が見頃を迎えます。山頂付近で紅葉を楽しみたいという方は、9月中旬~下旬もおすすめの時期ですね。

北アルプスの紅葉は10月中旬を過ぎると一気に茶色くなってしまうので、絶対に見頃を外したくないという方は、9月末~10月頭に計画を立てるのがおすすめですよ。

北アルプスはいつから雪が降りはじめるの?

冠雪した北アルプスは気高く、人を寄せ付けない厳かな雰囲気です。

雪山を待ちわびる人には嬉しい一方、雪山登山は想定していないという人にとっては大きなリスクとなります。

必要な装備類も変わることから、初冠雪の時期は気になるものです。

そんな北アルプスの雪事情ですが、街では信じられないような早い時期から降り始めます。

ここでも山小屋のスタッフブログを見てみましょう。2015年の槍ヶ岳山荘のブログを参考にしますと、2015年10月11日に雪が降ったとのこと。紅葉の見ごろが10月頭までという事を考えれば、その直後には雪が降る可能性があるということになります。

槍ヶ岳山荘が営業終了となるのは11月頭としばらく先ですが、10月末の段階で山荘直下の積雪が5cm程度。年による変動を考えても10月10日あたりから雪に降られる可能性を十分考慮しなければなりません。

2016年の北アルプス初冠雪は白馬岳で、2016年10月12日のことでした。奇遇な事に、私はそのタイミングで後立山を歩いていて、初冠雪に遭遇。雪が降るリスクを頭に入れていたものの、白化粧をした北アルプスは想像以上に寒く、テントの中で眠れぬ夜を過ごすことになりました。

気温面だけでなく、雪が降ると通常の登山装備では対応できなくなることもあるため、天気予報から降雪の可能性が高いと思われる日には、軽アイゼンバラクラバを携帯した方がいいと思います。例えば、天気予報で10月上旬以降に強い寒気が入るとあれば、10月の北アルプスでは雪が降る可能性がぐっと高くなります。

9月の紅葉の時期について言えば、雪が降ることは稀ですし、降ってもドカ雪にはなりません。一般的な寒さ対策だけで十分だろうと思います。

実際に私が使っていた装備類などをまとめていますので、よければ参考にしてみてください。

晩秋~初冬はリスクを十分に考慮した登山計画を

10月以降は長期縦走ではなく日帰りや1泊2日の短期縦走登山にすることで、雪のリスクを最小限にすることができます。

また、もしもの降雪に備え防寒具雪山登山の装備を持つことも重要です。

晩秋から初冬の登山で持ちたい装備

冠雪のリスクが高くなる10月中旬以降はいくつか特別な装備が必要となります。

まず筆頭がバラクラバです。

雪+強風ではないと猛烈に体感温度が下がるためあると安心。

使わない可能性もありますが、この時期はオーバーグローブも必ず携帯しましょう。

この時期のテント泊でおすすめはホッカイロと象足。ホッカイロの暖かさ侮るべからず。

そして何より、クランポン(アイゼン)です。

初冬ではワンタッチの12本爪は不要化もしれませんが、やはり無いのは心細すぎますね。

夏靴に付けられるタイプがおすすめです。使い勝手もよく、初期の雪山でも安心して歩けます。私はエバニューのアイゼンを使用。

北アルプスの山小屋の営業終了はいつごろ?

北アルプスは非常に山深い場所にある一方で、多くの山小屋が営業しています。

北アルプスの山小屋ですが、多くは紅葉の時期が過ぎた10月中旬には営業を終了します。

小屋によって営業終了となる時期が異なるため、目安としていつ閉まるのか調べてみました。

山小屋が営業していると水や食料を変えたり、いざという時に泊まることができたりと営業の有無が登山計画に大きく影響すると思いますので、最新の情報をキャッチしておきましょう。

山小屋の営業日は年によって異なります。必ず最新の情報をホームページで確認してください。ホームページがある場合、以下にリンクを貼っています。

立山/剱岳

後立山

常念山脈

裏銀座・薬師・雲の平

その他、…五色ヶ原山荘、スゴ乗越小屋、高天原山荘など。

槍・穂高

…その他にはヒュッテ西岳、殺生ヒュッテ、ヒュッテ大槍など。

山小屋は改築のために営業を休止したり、年によって営業日が異なる場合があります。必ず最新の情報で営業日を確認しましょう。また、小屋締め直前は水や食料が売っていない場合もあります、小屋締め当日などに何が買えるか、心配は場合は直接小屋に問い合わせましょう。

北アルプス登山口の表玄関である上高地は、11月中旬で冬季閉鎖となります。その場合は中の湯から歩くためにコースタイムが長くなるため注意が必要です。

9月~10月の北アルプス登山計画まとめ

9月中は降雪の可能性も低く、どの山小屋も営業しているため、登山の計画が立てやすいですね。

美しい紅葉を楽しむもよし、澄んだ空気の中で眺望を楽しむのも良し。

9月は1年の中でもとてもおすすめできる登山シーズン。

10月は人がぐっと少なくなり静かな山歩きが楽しめる一方、小屋締めをした山小屋が増えたり降雪の可能性が高まります。

気温も0度近くまで落ちる日が出てくるので、しっかりとした防寒着が必須となります。

万が一雪に降られても対応できるような経験と装備を備え、安全で楽しい登山を楽しみましょう。

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