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モンベルのシュラフは結局どれが一番良い!?~タイプ別におすすめシュラフを紹介~

投稿日:2017年2月10日 更新日:

シュラフ(寝袋)は旅の形態に関わらず最重要装備であることに疑いの余地はありません。日本一周であれ、登山であれ、ちょっとした放浪旅であれ、絶対に必要な物ですね。

シュラフを扱うメーカーはたくさん存在しますが、中でもモンベルのシュラフ高いストレッチ性能が魅力で人気があります。モンベルのシュラフには羽毛(ダウン)のダウンハガー/アルパインダウンハガーと化繊のエクセロフトがあり、暖かさに応じて番号(#)分けされているため、結果としてかなりの数のラインナップがあります。

多くの選択肢があって嬉しい反面、いざ買おうと思うと「自分はどの番号(#)を選んだらいいのか?」という悩みにぶち当たります。シュラフは決して安い買い物ではないので尚更ですね。

日本一周で使う寝袋を徹底検討!

かく言う私も超悩んだ人間の一人。日本一周の旅をするにあたってモンベルのシュラフにすることは決めたものの「どれにしよう」問題で本当に悩みました。

シュラフ再検討!モンベルで実物を見てきた!

同じような悩みを持つ人がたくさんいるようで、この記事はだいぶ前に書いたのにも関わらず、年間を通して多くの人に読まれています。

そして今、当時の記事を書いた日本一周出発前と違い、日本一周と登山を通じて「ありとあらゆる状況」の中でシュラフを使い倒してきました。それこそ、年に数回キャンプに行くというレベルとは訳が違います。

相棒のシュラフは「モンベルのダウンハガー800#2」で、春夏秋冬を共にしました。

春になって緑が芽吹く頃、イメージとは違い、外で野宿するのは寒いものです。

初夏の心地よい時間はすぐに終わり、酷暑の夏がやってきます。この時期はテント+シュラフでの野宿が楽でもあり、辛い時期でもあります。何しろ、扇風機やクーラーなんて無いのです。

紅葉が鮮やかな秋、地域によって温度差が非常に大きくなります。

3000m近い高所でのキャンプ、下界とは温度感がまるで異なります。

降雪が観測される初冬、シュラフなしでは命の危機を感じる程に。

厳冬期、雪に閉ざされた世界ではシュラフの性能が大きく影響します。

「万能な一つ」を決めることはできませんが、それでも「どれを選んだら自分には間違いないのか」の指標を示すことはできるかなと思うので、私なりの結論を綴ってみたいと思います。

1. 年間を通じてシュラフを使おうと思っている人へ

私のように春夏秋冬シュラフを使いたい人です。例えば春から冬にかけて自転車で日本一周する、季節に関係なくキャンプに行く、週末旅を楽しんでいる、そんな人たち。

夏が暑く、冬が寒いのはイメージできると思いますが、「春と秋は(今)想像したより絶対寒いぞ」ということが重要です。

暖かくないシュラフに意味はありません。暖を取れることがシュラフの全てです。年間を通じてあらゆる季節でシュラフを使うのであれば少し暖かい物を選ぶのが肝要。

私自身の経験から、春夏秋冬(厳冬期除く)で使える最もバランスのいいシュラフはダウンハガー800#2です。

もし厳冬期(1月~2月)に雪が降るような場所での使用を考えているのであれば、迷わずダウンハガー800#1を選んでください。実際に厳冬期の奥白根山(マイナス10度)で#2を使っていますが、#2では寒すぎます。

初春、晩秋、冬にシュラフを使う予定の人は、ダウンハガー#3より上(#3と#5)を考える必要はありません。絶対に寒くて後悔します。シュラフを購入して後悔することがあったとすれば、それは「寒すぎた」に他なりません。

多少大きくとも、暖かい方が満足度は高いと断言します。

#0という選択肢が残っていますが、これは年間を通じて使用し、かつ厳冬期の登山や冬の東北~北海道での野宿を考えている人向けです。自転車日本一周のように「少しでも荷物を軽くしたい」人にとって、#0では重すぎる、かさばりすぎる上、オーバースペックとなるでしょう。

2. 春から秋にかけて自転車日本一周を考えている人へ

日本一周チャリダーで最も多い、春から秋にかけて自転車旅をするケース。春から秋とは3月から12月までを想定しています。やはりおすすめはダウンハガー800#2ですね。

一方、とにかく少しでも荷を軽くしたい、とにかく1円でも安いシュラフが欲しい、そんな人はダウンハガー800#3でもいいと思います。

過去の日本一周チャリダーで#3を選んでいる人が多いですが、値段にして5000円の違い。くどいようですが、私は#2をおすすめします。実際の経験から#3を選ぶ理由が見当たらないからです。

むしろ、#1を買えばよかったと後悔したことがあるくらいですよ。

3. 夏場のキャンプで使いたい人へ

夏場のキャンプ場だけの使用を考えるのであれば、ダウンハガー#3と#5で好きな方を選べばいいと思います。使う場所によりますが、避暑地として有名な那須塩原や上高地などの最低気温を見ると、夏の間は10℃を下回ることがなさそうです。

そう考えると、夏だけのライトユースなら#5でいいし、「紅葉の時期にもしかしたら使うかも」という人は#3を選んでおけば間違いないでしょう。

4. 厳冬期雪山登山で使いたい人へ

私のことですね(笑)厳冬期の雪山登山と言っても、山域によって温度はかなり変わります。丹沢、日光、奥秩父など比較的暖かい場所であれば#1でもいいですが、八ヶ岳や中央アルプスなど厳冬期はマイナス20℃付近まで下がる山域では#0を検討したいところ。

具体的には、アルパインダウンハガー#0ですね。アルパインダウンハガーとダウンハガーの違いは「収縮性能」です。アルパインダウンハガーが120%の収縮率に対してダウンハガーは135%とより伸びるので、快適性が高くなっています。一方、値段はダウンハガーの方が1万円も高い。厳冬期の冬山登山ではシュラフの快適性能はさほど重要ではなく、収縮率はあまり問題ではありません。値段との差を考えるとアルパインダウンハガーに軍配が上がります。

一方、#0はとんでもなく大きく、ザックの大きさによっては最適でない可能性があります。#1を選んでおいて、ウェアリングやホッカイロで温度調整するというのも手だろうと思います。

シュラフにまつわる疑問にお答えします

シュラフ関連で当時疑問に思っていたことが今ではクリアになりました。

そこで、シュラフ購入にあたって生じ得る疑問にお答えしていきます。

ダウンハガー800#2では、夏が暑すぎないのか?

回答 : 確かに暑いです。年間を通じて一つのシュラフで済まそうと考える場合、これは仕方ありません。実際シュラフに入ったら暑くて寝られないでしょう。しかし、実用面では全く問題がありません。なぜなら、「真夏はシュラフに入る必要がない」からです。シュラフのジッパーを開け、掛布団として使用してください。シュラフのサラサラした感触が冷たく、気持ち良いこと間違いなしですよ。

シュラフは軽いものにして、ウェア類で温度調整すればいいのでは?

回答 : 暖かいダウンウェアを持って行けるような場合、それも可能です。一方、登山や自転車日本一周のように持ち得るウェア類に限りがある場合、暖かいシュラフを選んだ方が絶対にいい。なぜなら、地域によって、季節によって外気温はめまぐるしく変わるため、最終的にはシュラフの暖かさに頼る面が大きいからです。いくらでもウェア類を持てるような場合(車中泊など)であれば、暖かいシュラフに固執する必要はありません。

毎日毎日シュラフを使い続けると保温性が下がらない?

回答 : 下がります。ダウンシュラフはロフト(寝袋のもこもこ具合)が潰れると保温性が下がるため、ハードユースすると保温性が下がるようです。考えてもみると、普通の人は年に数回、多くとも十数回の使用のところを、日本一周では毎日使うわけです。私はすでに、通常の人の数年間分を使っているので、これは仕方がないですね。

時を遡って、日本一周前にシュラフを買うとしたらどれを選ぶ?

回答 : 上で述べたように、私は年間を通じて使用し、冬も使うので迷うことなくダウンハガー800#1を選びます。冬に野宿したい、冬山で山小屋やテントで泊まりたい人は#1か#0、かつ日本一周でも使いたいという人は#1がおすすめです。

アルパインダウンハガーとダウンハガーって何が違うの?

回答:アルパインダウンハガーが120%の収縮率に対してダウンハガーが135%の収縮率とより伸びます。故に、寝返りを打ったりシュラフの中で着替えをする際に便利です。一方、同じ番号の場合保温性はほとんど同じでも、ダウンハガーの方が値段が高いです。

ダウンハガー650とダウンハガー800は何が違うの?

回答 : 650や800は「フィルパワー」という羽毛の性能を示す値で、大きい方が高品質で保温性が高い。そのため、ダウンハガー650#0とダウンハガー800#0を比べると、値段こそ800#0の方が高いけれど、保温性は高く収納サイズは小さい。どちらにせよ高い買い物になるので、800番の方がいいと思います。

シュラフカバーは必要?

回答 : 冬山登山をする以外は必要ない。シュラフカバーの主目的はテント内結露の滴からシュラフを守ることですが、春~秋ではテント内がそこまで結露することがないので不要です(あったら便利)。一方、冬はテント内と外気温の差が大きくなり、自身の発する蒸気(汗や呼気)がテントに触れて凝集し、シュラフに垂れる恐れがあるのでシュラフカバーをした方が良い場合があります。

化繊のシュラフはどうだろうか?

シュラフ再検討!モンベルで実物を見てきた!

こちらの記事でも触れていますが、化繊シュラフのデカさはハンパじゃありません。これは実際に店頭で見ていただいて、それでも「安いシュラフが欲しい」と思った場合のみおすすめします。化繊シュラフは洗濯機で洗濯できるというメリットがありますが、ダウンシュラフもお風呂場で簡単に洗うことができるので、あまり気にしなくてよいかと思います。

旅人臭を吹き飛ばす、NIKWAXを使ったダウンシュラフの洗い方

登山をするのであれば化繊シュラフは大きすぎて止めた方がよく、日本一周でもおすすめできません。

車中泊用、車で移動してすぐキャンプサイトへ移動できる場合など、シュラフを運ぶことが億劫でないケースでのみおすすめします。

モンベルシュラフを横並べて比べてみる

参考までに、それぞれのシュラフの値段や重量、使用できる温度をまとめておきます。改めて見てみると、#1から値段も温度も跳ね上がります。ここが厳冬期で使うかどうかの線引きでしょうね。

私は#2を使って真夏から-10℃まで寝たことがありますが、リミット温度というのは文字通り「何とか寝られる本当にギリギリのライン」だと思ってください。

コンフォート温度、リミット温度、エクストリーム温度の公式表記と清宮見解を記載しておきますね。

コンフォート温度

  • (公式)代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人がリラックスした体勢で寒さを感じることなく睡眠できる温度。
  • (清宮)厚着すればゆっくりと眠ることができる温度。

リミット温度

  • (公式)代謝が高く、寒さに対する耐性が高い人が、寝袋の中で丸まった状態で寒さを感じることなく睡眠できる温度。
  • (清宮)かなり厚着しても寒くて震える温度。かろうじて寝れるが、寒さで目を覚ますこともある。

エクストリーム温度

  • (公式)代謝が低く、寒さに対する耐性が低い人が、寝袋の中で丸まった状態で厳しい寒さを感じ震えを伴いながら6時間まで持ちこたえられる温度。
  • (清宮)アウトドアがトラウマになって今後家から出たくなるレベル。本当に危険で、リミット温度以下で使用すべきではない。

私が自信をもってシュラフをおすすめできるのは、#2を使って実際にリミット温度やそれ以下を経験しているからです。それ故に#1や#0を実際に使っていなくとも、「こんな感じだろう」というのが分かるんですね。

私は代謝が高く寒さには強いタイプで、普段はかなりの薄着で過ごしております。そう考えると、女性や寒がりの男性はより一層暖かいタイプのシュラフを選んだ方が良いのではないかと思います。

「行動している時に感じる温度」と「寝る時の温度」は全然違う

例えば-10℃という気温。もちろん寒いは寒いんですが、登山をしている時を考えると、ザックを背負って坂道を歩いているので意外と大丈夫だったりします。

しかし、だからといって安心することなかれ。-10℃の中で行動するのと、-10℃の中で寝るのとでは大きな違いがあります。寝る時は誰だって代謝が下がり、体温が大きく低下します。昼間活動していた時と寝る時とでは、例え同じ気温だとしても驚くほど違うものです。

そのことまで考慮に入れ、各シュラフのリミット温度を見てみてくださいね。

まとめ

モンベルのシュラフはとても寝やすくおすすめ。タイプ別ごとに最適だと思われるシュラフをまとめてみました。収納時の大きさなどは実際に店頭で見てみないと分からない点もありますが、「温度感」については相当自信をもって書いています。それは自身の経験に裏打ちされているからです。
シュラフを選ぶ際の参考にしていただければ幸いです(๑´ڡ`๑)

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名前:清宮(きよみや)
2016~2017年、自転車日本一周達成。日本一周中に山の魅力に気づき、そのまま登山と山岳写真にハマる。でっかいカメラ担いで日本中の山を歩いています。夢は山ガールと登山すること。


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