北アルプス 登山記録

【北アルプス】雪渓残る初夏の涸沢カールでテント泊登山

投稿日:2017年7月29日 更新日:

7月末となり、いよいよ夏本番というシーズン。北アルプスは穂高岳に登ってきました!元々の計画ではご来光を期待していたんですが、中部地方の天気が悪くてご来光は惨敗。それでも、雪渓残る初夏の涸沢カールは緑、白、青のコントラストが美しい、やはり絶景と呼べる場所。

穂高岳登山~初夏の涸沢カール~

雨の中をナイトハイクしたり、初夏の涸沢カールを撮ったりと、悪天の中に好天を見出すことができ、北アルプスを満喫してきました(∩´∀`)∩

【1日目】新宿から高速バスで上高地へ

登山の始まりは新宿南口、バスタ新宿からスタート。

新宿の段階で生憎の空模様・・・計画段階では晴れの予報もあったんですが、直前になって「湿った空気の影響」で長野は曇りや雨マークがずらり。

登山日程を変える案も当然ありました。しかし、夏山登山の第一弾、善は急げ、この先もスッキリ晴れることが無さそうという事で敢行です。長野県は梅雨明けが発表されてから1週間ほど経ちますが、北陸は未だ梅雨明けしていません。ぐずついた天気はまだしばらく続きそうですね(‘ω’)ノ

今回の山行から新たなバックパックを投入!

グレゴリーのバルトロ75Lです。定番中の定番ですが、お値段はそれなりですが、間違いないバックパックの一つかと。使用感などは今後レビューしていきます。

新宿から上高地へは直通便が出ていますが、夏山シーズンが始まった今の時期は大混雑!平日だから問題ないだろうと高を括っていたら、普通に満席でした(笑)

そんな訳で、新宿→松本→新島々→上高地・・・と、定番の乗り換えルートを使って移動します。

「大正池」で途中下車

終点の上高地前には幾つか停留所があります。その中の一つ、今日は大正池で途中下車、少し寄り道してから上高地を目指すことに。

松本の段階では空は真っ白、それどころか雨が降る最悪の天気でしたが、バスに乗っている間に晴れてくれました!今日は雨予報だったので、これは嬉しい誤算です。

大正池(たいしょういけ)は上高地から歩いて45分程の所に位置します。噴火による土石流で梓川がせき止められ、1915年に突如生じた池。池の奥には雄大な穂高岳を望むことができます。

穂高岳の稜線をアップするとこんな感じ。雪はごく一部を沢筋に残すのみ。新緑の緑と鋭い岩稜がかっこいい。

大正池から上高地まで歩いて向かいます。大正池から河童橋まで平坦な道を3.5km。

こちらは大正池を作った張本人である、焼岳(やけだけ)です!

今も火口から噴煙を上げ、時に小規模爆発を起こすこともあるちょっと怖い山。でも景色は最高。

【北アルプス】焼岳 雪山登山(前編)~燃える焼岳で初のツェルト泊~

去年の冬、焼岳は雪山登山で登りました。登山口である中の湯側からは山体全体を見る事はできなかったので、焼岳を俯瞰するのはこれが初めてです。上高地川から見ると端正な山容をしていますね。

梓川の畔を気持ちよく歩いて行くと・・・

上高地に到着です!こんな風に、青空と白い雲が広がる、気持ちのいい本当の夏山が早く来てくれるといいんですけどね・・・。

平日にもかかわらず河童橋は多くの観光客で賑わっていました。時刻は既に15時過ぎという事で、登山客の姿はあまり見えませんね。

雲は多めですが、梓川と穂高岳の織りなす景色は格別!!夏の北アルプスって初めて見ましたが、最高ですね。雪山もいいけど、緑の山もやっぱりいいなぁと思った1日でした(๑´ڡ`๑)

松本着いて雨だったときは白目剥いて気絶しそうでしたが、この景色が見られただけで、来てよかったと思えるんだから、天気は本当に重要です。

上高地の代名詞とも言える河童橋を渡り、登山口を目指します。

岳沢登山口に到着!今日は岳沢でテント泊の予定なので、かなりゆっくり目のスタートです(現在15:40)。

樹林帯の中は風が無いので死ぬほど暑く、既に瀕死の状態。途中にある風穴から吹く風が死ぬほど涼しくて死ぬほど気持ちよかったです。

【北アルプス】前穂高岳・奥穂高岳・北穂高岳 縦走(前半)~重太郎新道から絶景の前穂高岳へ!~

去年の秋に来た時はあまり涼しいと感じませんでしたが、夏に来ると効果は絶大。

雲間から見え隠れする西穂高岳を見ながらガシガシ登っていきます。

岳沢の登山道には番号がつけられているので、今どのくらいまで登って来たのか分かるようになっています。登れば登る程、番号が小さくなるシステム。ここまで来たら小屋は目前。

岳沢小屋にてテント泊、明日の天気はどうなるか・・・

岳沢小屋に到着!

お天気があまり優れないため、小屋泊の方達は早くからワイワイ盛り上がておりました。それもまた、山の楽しみの一つですね。

小屋でテントの受付(テント泊1000円)を済ませ、さっそくテントを設営。ちょっと空模様が怪しくなってきて、雨が降りそうだったので間に合ってよかった。夏山の天気は本当に変わりやすい。

【2日目】重太郎新道をナイトハイクしてご来光を目指す・・・結果は!?

さあさあ、今回の山行の最大の目的を果たすときがやって参りました。

実は今回の山行・・・

岳沢から重太郎新道をナイトハイクして、前穂高岳から奥穂高岳の朝焼けを見る

ことが真の目的です。ただいまの時刻は朝の1時。誤記ではありません。朝の1時です。。朝と言うよりは真夜中と言った方が正確でしょうか。ナイトハイクは慣れたものですが、こんなに早くから出発するのは初めての経験。

岳沢から前穂高岳の山頂までコースタイムで3.5時間、ナイトハイクであることを考慮すると4時間近くかかりそう。ご来光が4:50くらいなので、これくらいには出ないと間に合わないんです。

出発の段階では星もチラついていたので、悪天の中でもご来光が見えるんじゃないかと期待して出発。天気予報的には相当厳しいですが、夜に重太郎新道を歩けるようになりたかったので進撃を決意した次第。

真っ暗な重太郎新道を粛々と登っていきます。ちなみに・・・重太郎新道は決して優しい道ではありません。むしろ、かなりの急登です。ナイトハイクに慣れているとはいえ、垂直梯子もあったりするので、注意しないとですね。

カモシカの立場、雷鳥広場、紀美子平と重太郎新道のポイントを通過。

さあ、いよいよ前穂高岳の山頂へ!ご来光は!?

ご来光どころか真っ白でしかも雨の過酷すぎる前穂高岳に到着

前穂高岳、登頂です・・・って、真っ白やん、そして雨やんけ\(^o^)/

くっそーう!!!朝の3時くらいまではいい感じに晴れてたんですが、そこから爆裂な勢いで雲が湧いて一気に真っ白、終いには雨が降る始末。いや本当、雨の中、真っ暗な前穂高岳とか、経験値稼ぎ過ぎましたね。このまま勇者にでもなるつもりでしょうか?

お辛い。こうなるとお辛い。雨の前穂高岳にいるということは、休める場所が皆無ということ!この辺りに雨宿りできる場所は一切ありません。雨に打たれながら呆然と立ち尽くすことすらできないので、吊尾根を歩いて奥穂高岳、しいては穂高岳山荘を目指します…!!

雨の吊尾根にやられながらも、1時間半程で奥穂高岳に到着。

通りすがりの登山者の方達と話、励まし合うことだけが憩いの時間でした(白目)

穂高岳山荘で雨宿り&体を温める

穂高岳山荘に着いた頃には雨と汗でぐっしょり。ここは標高3000mの世界です。身体が濡れたら真夏でもマジ寒です。震えます。真夏にストーブに当たると言う、にわかには信じられない行動しちゃいます。雨に打たれた登山者は体の芯まで冷えており、皆でストーブに集まってワイワイ。

なんだか、天気が悪いとみんなの気持ちが一つになる気がしますね(笑)

ザイテングラートを下りて涸沢へ!

今日は午後から晴れ間が見えるという予報。雨が止み、空が明るくなってきたタイミングを計って出発。涸沢を目指します。

雲が切れて前穂高岳が見えてきました!雨で真っ白の景色から、山肌が見えて来た時の嬉しさと言ったらありません。

今回の山行、穂高岳に登りに来たというのに、前穂も奥穂も真っ白だったので、山頂からの景色は全くございません。なんてこった\(^o^)/

しかし、ザイテングラートから見る涸沢カールはまさに絶景。

ザイテングラートとは奥穂高岳と涸沢を結ぶ登山道のこと。初めて歩きましたが、涸沢のど真ん中にある小さな尾根道を歩く感じで、景色が最高なので歩く価値ありの道でした。涸沢からは北穂高岳に続く道も伸びていますが、景色だけで言ったらザイテングラートの方が格段に良いですね。

シナノキンバイ(黄)とハクサンイチゲ(白)はそれなりに開花していましたが、お花畑と言える程ではなかったような・・・。

後日談:実は、パノラマコースにあるお花畑と言う場所ではかなり開花していたようです。そんなにお花が咲いていない感じがしてスルーしてしまった。ショックすぎ(‘ω’)ノ

ザイテングラートの難易度は高くもなく低くもなく。全体的に岩がゴロゴロしていますが、注意して歩けば、誰でも問題なく歩けるはずです。一か所だけ、鎖に掴まって歩く場所があったのでここだけ要注意。

雪渓残る初夏の涸沢カール

去年の9月ぶりにやって来ました、涸沢です!

涸沢に来ると否が応でもテンション上がっちゃいますよね。雪渓を走る風が雪煙をあげてます。もう8月だってのに、雪の上を歩くと言うのは何とも不思議な感覚です。どこも夏道になっているので、アイゼンは不要。心配な方はスノースパイクを持って行くと良いと思います。

雪渓残る夏の涸沢カール

天気が崩れないうちに、定番の写真を撮りに来ました。

紅葉はもちろん最高ですが、緑と白の涸沢カールも良い。やっぱ北アルプスは最高だなと思っちゃう瞬間。

午前中はどうなる事かと思いましたが、この景色を見られたので全てが報われた気がします。

カールの中をぷらぷら歩いて撮影スポットを偵察。

ナナカマドって白い花が咲くんですね!知らなかった。

このナナカマドがどれだけ赤く紅葉するかが秋には重要。2016年は全然紅葉してくれなくて、涸沢の紅葉は不作と言われちゃいましたが、今年は頼みます…!!

天気もイマイチだし平日ということで、涸沢のテントはそこまで多くありませんでした。吊尾根が見える場所にテント張ってゆっくりと過ごします。

夜は星が見えていたので吊尾根と合わせて撮影。吊尾根の間に天の川を入れたかったんですが、時期が微妙に違ったか…!!

北穂高岳方面は小屋の灯が入ってしまいますが、これはこれで面白い。山の上で光っているのは北穂高岳小屋の灯りです。

【3日目】涸沢と言えばモルゲンロート!結果やいかに・・・

涸沢と言えばモルゲンロート。カールを赤く照らし出す朝焼けの景色が有名です。

東面は雲があるものの、何となく期待できるんじゃないかとドキドキしていましたが・・・。

・・・え?これだけっすか!?っていう感じでした\(^o^)/

雲一つない快晴じゃないと難しいのかな。紅葉の時期に期待したいと思います。

予定変更、1日早く下山することに

はじめの登山計画では、北穂高岳に登り返し、大キレットを越えて南岳まで行こうと思っていましたが。この天気じゃちょっと。涸沢はヤマテンの予報を貼りだしてくれていますが、今日も明日も曇り/雨の予報。

ダメだこりゃ(笑)

涸沢から横尾経由で上高地へと戻ります。

雪解け水で水量はどこも豊富。

涸沢→横尾→徳沢→明神といつものルートを歩いて、

上高地まで戻って来ました!登山の計画を短縮して下山したのって初めての経験です。天気に応じて柔軟に対応したので、それはそれで良い経験かなと。・・・後日談ですが、翌日は曇りで真っ白な世界。早めに下山したのはナイス判断だったようです。

上高地から新宿行きのバスが奇跡的に空いていたので席をゲット。乗り換えなく新宿まで戻れるので楽ちんです。松本経由と比べて1000円程高くなりますが、行きは松本経由で来たから良しとしよう。

まとめ

やりたかった事とはだいぶズレてしまいましたが、初夏の涸沢カールが見れたので良かったです。前穂高岳から望むご来光や、大キレットからの南岳は次回にお預け。穂高岳はまた紅葉の時期にも来る予定なので、その時はモルゲンロートを是非とも見てみたいですね(๑´ڡ`๑)

           

  1. フミオ より:

    今回の山行、お疲れ様でした。やはり最近本州もとい中部地方は天気が悪いのですね、私の地元も土砂降りだったと後から知りました。

    しかしザイテングラートという言葉自体初めて知りました、ロシアの都市の名前みたいな響きです。まるでファンタジーの世界みたいです。

    次の山行も期待していますね。

  2. 清宮 健太 より:

    ありがとうございます(๑´ڡ`๑)
    ですねぇ、中部、とりわけ山間部はあまり天気がよろしくありません。
    台風が居なくなってからどうなるか、注目です。
    西日本は天気いいようなので、フミオさんはようやく晴れが・・・と言う感じでしょうか?
    旅もかなり進まれていますが、最後まで楽しんでくださいね!
    ザイテングラートってどういう意味なんでしょうね?笑

comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

【屋久島】宮之浦岳を望むご来光登山~巨木の茂る花山歩道から~

永田岳から宮之浦岳とご来光を見てきました!この前、屋久島を南北に横断した際にも似たような場所からご来光を望みましたが、花山歩道を歩いて再びご来光登山です。前回見た時よりも焼けてくれて、素晴らし景色に出 …

【北アルプス】焼岳 雪山登山(前編)~燃える焼岳で初のツェルト泊~

2017年厳冬期登山「ザ・ファイナル」として、北アルプス南部にある焼岳に登ってきました! 誤字脱字じゃないですよ!本当に厳冬期の北アルプスぶっこんできたんです、自分でもビックリ! 焼岳 雪山登山 コー …

【祖母山~傾山】縦走登山(前編)~祖母山頂からのご来光~

九州にある日本百名山の一座である祖母山(そぼさん)から傾山(かたむきやま)へ縦走登山をしてきました!九州の山の中でも人が少なく、とても山深い山域です。 悪天から始まった祖母山の登りですが、その分、山頂 …

【屋久島】宮之浦岳 縦走(その4)~黒味岳のご来光と湯泊歩道~

朝の1:30に起きて「後5分だけ・・・」とまどろんでいたら、いつの間にか2:30になっていました(汗) 屋久島登山(横断)4日目:石塚小屋~黒味岳~湯泊 縦走最終日は赤矢印の④を辿ります。石塚小屋から …

伯耆大山 雪山登山~中国地方最高峰からご来光を望む~

3月も半ばを折り返し、下界では春の気配を感じる季節。そんな中、まだまだ雪山の伯耆大山(ほうきだいせん)に一泊二日で登ってきました! 以前から心待ちにしていた大山。登頂叶っただけではなく、終始素晴らしい …


名前:清宮(きよみや)
2016~2017年、自転車日本一周達成。日本一周中に山の魅力に気づき、そのまま登山と山岳写真にハマる。でっかいカメラ担いで日本中の山を歩いています。夢は山ガールと登山すること。


follow us in feedly
Feedlyで新着記事を購読する。
292日に及ぶ自転車日本一周の記録。山以外の日本の風景写真。旅に関するコラムなどを扱っています。