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北アルプス 登山記録

【北アルプス】焼岳 雪山登山(後編)~焼岳と満天の星空~

投稿日:2017年2月28日 更新日:

厳冬期の焼岳登山に夜がやって来た。厳冬期の焼岳で人生初のツェルト泊!ちょっと冒険し過ぎでしょうか。とは言え、冒険の難易度が高い程、得られる経験値が大きいのもまた事実。

1日目(昼)の様子はコチラからどうぞ。

https://kiyomiya-yamaphoto.com/mountaineering/mount-yakedake1

2日目 焼岳雪山登山 人生初のツェルト泊!

山頂での夕景に感動した後、今宵のマイハウスへと帰宅しました。

そんなツェルトの中がどうなっているかと言えばですね・・・

狭カオス。

相当に狭カオスでございます。

私は普段2~3人用のテントを使っていることもあり、マジで狭い。特に頭が低くい。しかしまあ、こんなツェルト内の衝撃的な狭さすら楽しんじゃいましょう。

さあさあ、冬山登山泊でまずやるべき事と言えば、水(お湯)を作るですね。コッヘル一杯の雪、それに袋にも雪を詰め込んで、ひたすら溶かして参ります。

水を作るのは割と簡単なんですけどね、欲しいのはお湯!熱湯!

雪→氷水→水→お湯→熱湯という感じなので、お湯を作るのには結構な時間がかかります。

作ったお湯はナルゲン(ピンクのボトル)に入れて湯たんぽとして使います。寝るときはもちろんのこと、ツェルト内でもフリースとアウターの間に入れておけば幸せになれること間違いなし!

めっちゃ気持ちいいので是非やってみて下さい。

以前ブログのコメントで教えていただいきました。ありがとうございます(๑´ڡ`๑)

夜ご飯は麺ラーをいただきます。山で食べるカップラーメンは本当至高です。

さあ、後は家から持ってきたビールとおつまみアソートを貪って寝ますかね。

星、か。

厳冬期の北アルプス、誰もいない焼岳、きっと星空がきれい。

しかし、星を撮るとなると、ビールを飲む時間がないのでは?(白目)

20:30 焼岳と満天の星空

正直言えばですよ?ネカフェ泊で朝から登山して山頂で夕景を眺め、人生初のツェルト泊。もう登山的にもブログ的にも撮れ高一杯なわけですよ。後はビール飲んで寝るってのでも、何ら問題はないのです。

しかし、外に出てみれば予想通り満天の星空

この時点で、ビールがただの重りと化したことをご報告いたします(白目)

絶景の焼岳、星景写真

人生初のツェルト泊で、これまた人生初、星を回してみました。星って線で写してやることで、それぞれの色が分かってきれいです。

ちなみに、北峰と南峰の鞍部にある「ダークマター」みたいなのは恐らく焼岳の噴煙です。

22:00 就寝

10時頃、長い1日を終えてようやく床に就きます。果たして厳冬期の北アルプスで寝ることができるのか?想定の範囲内ですが、ツェルトの中は凍ってます。これぞ冬山泊という感じですね!

奥白根山での経験を活かし、凍らせたくない物は全てシュラフの中に入れて寝ます。充電するiphone、バッテリー、ゲーター、靴、バラクラバ、グローブなどですね。

それでは、お休みなさい。

初の雪上泊、ツェルト泊、ちゃんと寝れたの?

夜中になって風が急激に強まりましたが(山風と言って、山腹では夜中に風が強くなります)、ツェルトの前後にブロックを積んでおいたので問題ありませんでした。

また、寒さ対策(シュラフ:ダウンハガー800#2、エクストリーム温度で就寝)として、貼るホッカイロをめっちゃ使っているので、非常に快適でした。今のシュラフの温度感を把握した上での作戦勝ちです。

2日目の山行スタート

凛とした空気の中、焼岳が少しずつ明るくなるのを惚けるように見ていました。

登山者は私一人。この空間と時間を独り占めです。

朝ご飯は再びカップラーメン。冬山での食事は今後こだわりを見せていきたいところです。

ココアも頂いて、身も心も温まる。

雲一つない、これ以上ない登山日和ですね!昨日今日は帯状高気圧で連日晴れる予報だったので、計算通りです。

さあさあ!ツェルト内の荷物をあらかた片付け終えたところで、本日の山行と参りましょう。

今日は冬の間だけ行くことができる焼岳 南峰(左のピーク)を目指します!

コースタイム

1日目

  • 8:00 松本インター前 バス停
  • 9:15 中の湯 バス停
  • 10:00 中の湯温泉
  • 12:30 広場(幕営地)着
  • ツェルト設営&お昼休み
  • 14:30 広場(幕営地)発
  • 16:50 焼岳 北峰
  • 18:30 幕営地 戻

2日目

  • 8:30 幕営地 発
  • 10:00 焼岳 南峰
  • 11:15 幕営地 着
  • 12:15 下山開始
  • 13:15 中の湯温泉
  • 19:30 新宿

昨日はカールを進んで右側の北峰に登りましたが、今日は早々に左手の尾根に乗って南峰を目指します。

時間は十分あるので最短コースから外れてみると、不思議な写真が撮れました。海の中のような、雪の砂漠のような、いい感じです。

しかし、この後ずっと斜面をトラバースすることに(白目)

南峰の尾根筋はカールと違ってクラスト(氷になっている所)している場所多数アイゼン無しではまず登れないといった感じです。

標高を上げると北アルプス最南部にある乗鞍岳(のりくらだけ・百名山)が見えてきました。

よく女性的な山容だと言われる乗鞍ですが、確かに、滑らかでウェーブしているような形ですね。

西側には真っ白な山塊が!

こちらは白山(はくさん・百名山)。名の示す通り、真っ白な姿が神々しい。

南峰ピークへ続く最後の急登を頑張って登ります。

10:00 焼岳 南峰

南峰に来ると北峰より高いことが実感できます。北峰と南峰の稜線は岩稜となっているので、北⇔南と気軽に移動できないのがちょっと残念。

なお、南峰は岩の崩落が激しいので通常立ち入り禁止です。

冬は岩の崩落とか関係ないので、冬のみ来ることができます。なので、焼岳の最高地点に来れるのは冬だけなんですね。

ここには焼岳の火口湖「正賀池」がある"らしい"。というのも、焼岳は夏山に登っていないので、雪がない姿を知らないんですよね。

焼岳南峰には特に標識らしきものが見当たらないので、見た感じ一番高いここを最高地点とします!

焼岳(2455m)登頂です。

山頂は360度の大展望!お隣にそびえる霞沢岳迫力がすごい。

そして何といっても、特筆すべきは穂高岳の荒々しい姿です。

まさか、厳冬期の穂高岳を見れる日が来ようとは。

穂高岳と言えば去年の秋に縦走していますが、見る場所によって印象が違うものです。

山頂からの景色を十分に堪能したので下山開始!

南から北峰に回れないか見てみましたが、とても降りられるような感じではありません。大人しく来た道を戻ることにします。

初日のバスの運転手さん以来誰にも出会わない静かな山行でしたが、ここで初めて人に出会いました。

11:15 幕営地 着

無事に幕営地まで戻ってきました!

いやあ、やり切った。後は荷物を撤収して無事に下山するのみ。

雪壁を残していいのかよく分からなかったので、壊しときました。もし皆が残したら景観的に微妙かなと。

シリセードを駆使しつつ、急坂の樹林帯を駆け抜けて行きます。

あっと言う間に中の湯温泉のゲートまで到着!

無事にバス停まで戻ってきました!

これでホッと一息です。

釜トンネルのすぐ近くに卜伝の湯という秘湯があるんですが、バスの時間があるので今回は止めてきます。次来た時はぜひ入ってみたい。

ここの売店で飲み物が買えたので生き返ったぁ!

その後は松本から新宿までバスで戻って来て登山完了です!

登山データ

  • 日程:2017/2/27~2017/2/28
  • 行程:2017/2/26 前泊移動(新宿 → 松本インター前)2017/2/27 松本インター前 → 中の湯 → 焼岳北峰 →広場(幕営)2017/2/28 広場 → 焼岳南峰 → 広場 → 中の湯 → 新宿
  • メンバー:単独
  • 天候:両日 快晴
  • 主なピーク:焼岳(北峰:2393m、南峰:2455m)

移動ルート

冬の焼岳登山の場合、中の湯温泉に1泊して次の日に登るか、中の湯温泉にて車中泊、次の日に登るのが一般的。厳冬期にバスで焼岳に登る人はかなり稀なようで、中の湯温泉の人も驚いてました。

バス始発便で行ったとしても、中の湯バス停に着くのが9時、中の湯温泉登山口には10時頃なので、バス利用の場合、日帰りは難しいと思われます。

今回はトレースがありましたが、降雪直後の新中の湯ルートは急登のラッセルで超厳しいものとなるでしょう。日帰りを考えている人は一層注意が必要です。

焼岳登山を振り返って

厳冬期の北アルプスに登れたのは本当に嬉しい。多くの絶景に感動しっぱなしの山行となりました。どこの山域にどのタイミングで挑戦するか、その計画の段階から勝負は始まっていると思いますが、今回は私の作戦勝ちということにしておきましょう。一方、ヒヤリハット的な場面も何回かあったので、反省材料として今後に活かしていきたいと思います。

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